年末年始を使って『FINAL FANTASY IX』をプレイした感想
この年末年始で『FINAL FANTASY IX』をプレイして、クリアした。
このゲームは小学6年生のときに初めてやって、それはそれはもう熱心にプレイしたものだったが、今こうして改めてやってみて思うことは、大変僕の好みに合ったゲームだということだ。
世界観も好きだし、システムもおおむね面白くて、ついついやり過ぎてしまう。
一つ不満を挙げるとすると、戦闘面においてだろうか。
「ぬすむ」の成功率の低さにほとほと嫌気が差すのは誰もが感じたことだろうし、どんなにキャラを育ててもダメージが9999で止まってしまうのはいささか育てがいがないというものである。
限界突破はFFXからだが、せめて連続攻撃なるものが欲しかった。
あれだけ演出の長い最強召喚獣となる「アーク」でさえ9999だけだし、そもそもあいつは闇属性なのでラスボスとなる「永遠の闇」にも、隠しボスである「オズマ」にも効かない。
やはりダガーを育てるかいがない。
でもアビリティを武器で覚える発想は好きだし、ガチャガチャセットするのは面白かった。
しかもアビリティの覚え方って現実世界でも似たような流れだと思う。
というのも、一度に複数のことはできないだろう。
何かを覚えるには一つのことに集中して一度しっかり覚える。
そうすることによってその知識ないし技術は定着し、それからはじめて次の分野に進むことができる。
そうやって自分というキャラを育成していくのが現実世界で生きるということだと思うわけで、それに近いものをこのゲームに感じる。
物語のファンタジックな感じはとても好きだ。
剣だ魔法だドラゴンだ。
王道的でつまらないという人もいるだろうけれども、絵本を彷彿とさせる少し柔らかく温かみを感じる雰囲気が僕は好きである。
大人になってやってみると、キャラの掘り下げが足らない部分があったりして、少し物語りの薄さを感じる面もあるけれど、物語に主要キャラクターの行動を合わせ、加入したり脱退したりしながら上手くバランスを取ることは実際とても難しいことだったと思う。
更にワールドマップの行動制限も掛けなければならないのだから、マッピングも大事な仕事だ。
随所に宝箱を散りばめ、その武器・防具にその場に合ったアビリティを添える。
レベルアップのタイミング、ステータスの向上具合、その他沢山の要素で調整が行われたことだろう。
そういう風に思いを馳せると、ゲームを作ることの大変さというものがわかるし、有難味も感じる。
制作に携わったスタッフの方々は本当に凄いと思う。
もちろんこのゲームに限らないことだけれどもね。
ところで、音楽について言及しなかったが、当然素晴らしく思う。
僕の中でそんなことは当たり前過ぎて完全に失念していた。
ちなみに一番好きな曲は、冒頭「タンタラス」による劇中戦闘曲となる「この刃に懸けて」。
「辺境の村 ダリ」みたいなのんびりした曲も好き。
もう一周したいな。
おしまい