日記を日記として楽しみたい
日記とはなんだろうか、と思います。
その日のことを書くことを日記と言うのなら、前に観た映画のことを書くのは日記とは言えず、それは単なるお話しです。
お話しを書くというのはつまり語り掛けるようなものになり、文章を書いていてどこか違和感を覚える。
説明をしなくてはならないような気がする。
僕は日記を書きたいのだから、語り掛ける必要はないように思う。
ともすると、ですます調である必要もない。
これは単なる独り言であり、僕の中で完結すればいい話。
それが日記の在り方だろうとふと思う。
ので、これからはそんなテンションで書いていきたい。
日記を書くということは難しく、何もない日もあるだろう。
そういうときはどこからか話題を引っ張ってくる必要はあるのだろうから、もうその時点で日記ではなくなるのだろうか。
書くことがない日、という日記になるのも悪くはないが、そればっかりではいささかつまらない。
それは同時に自分の人生に変化がないということなのだから、それならば無理にでも変化を持ちたい。
別にイベントを用意する必要はない。
ただ本を読み、ただ何かを感じればいい。
その思いは僕だけのものであり、それを記録するだけで目的十分果たせるだろう。
その日記を読み返すかはわからない。
自分の考えたことに興味を持てるだろうか。
でも一番の目的は頭を働かせることにあるのだから、必ずしも内容を覚えておく必要はなかろうもん。
ただ書けばいい。
たまにテキトーに引っ張ってみて、読んでみて、ああこの日はこんなことを考えたのか、と他人事のように感ぜられたならば、ただそれだけで楽しめるだろう。
例えば中学生の頃の日記があったならば、僕は興味深くそれを読む。
それは確かに僕の文章のはずだが、はてこんなにも自分とはアホな生き物であったのかと笑けたい。
そして当時に思いを馳せたい。
だから、今のうちに残してみる。
それは副産物だが、それで楽しめるなら儲けもんである。
とにかくはまあ楽しみたい。
ただただそれだけである。
おしまい