映画館で映画を観るのがたまらなく好き

そういえばこの前『ホーム・アローン』を観ました。

かの有名なマコーレー・カルキン君が主演の、クリスマスの定番映画ですね(観たのはクリスマスではないけれど)。

 

僕は子供のころからこの映画を観ていて、それも頻繁に観ていたものですから、かなり馴染み深い映画になります。

と言っても大人になってからは流石に頻発させてはいなかったので、なんだかんだ久しぶりの鑑賞ではありました。

 

久しぶりに観てみてどう感じたかというと、なんだか少し泣きそうになりました。

「コメディでありながらかなり良い出来の映画である」という認識は数年前からあったのですが、こうして改めてまじまじと観てみると本当に良く出来ていて、不覚にも涙を流しそうになってしまいました。

 

それで思うのは、恐らく映画館で観ていたら確実に泣いていたであろう、ということでした。

今回は家のブルーレイで観たものでしたが、やっぱり映画館で観るのと家で観るのとでは受け取り方が変わります。

どちらが良いかと言えば、家で友達とかとワイワイはしゃぎながら観るのが良い映画もあるにはあれど、基本的にはやっぱり映画館で観るのが良いよなーと個人的には思います。

 

同じ内容なのに、感じ方が違う。

それはこちら側の姿勢の問題であり、それで変わるなら、やっぱり良い状態で受け取りたい。

 

映画館は没入感が違います。

暗がりで周りが見えず、音は大きく良く響く。

五感のいくつかを完全に映画に集中させることによって、映画に対する没入感が上がるわけですね。

 

そうすることによって、例えばスマホが気にならなくなる。

人によっては家でスマホを定期的に確認しながら映画を観る人もいるかもわかりませんが、それではやっぱり集中してるとは言えない。

もちろん娯楽としてなんとなく流しながら観る人もいるとは思いますし、それが悪いとは言いませんが、映画を映画として文字通り「鑑賞」したいのであれば集中して観ることを勧めたい。

そうしなければ感じられないことも多くあることでしょうし、そうしていたら好きになっていた映画もあったかもしれません。

 

ただし映画館のデメリットもあって、どうしても周りの鑑賞客がガチャ状態にあります。

例えば、つい先日『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を観てきたのですが、割と余裕のある座席状態だったにも関わらず、僕の隣の席を取る人がいました。

混雑状態だったらいざ知らず、その隣も空いてたし、その隣も空いてるし、その隣だって空いていたのに。

もちろんその人は他人が隣にいようが関係のない人だったのでしょうが、僕は気になるし、周りが空いてるだけに、はたから見たら完全に2人組に見えたことでしょう。

その状態はやっぱりなんとなく嫌でした。

 

時には、ポップコーンを貪り食う音を響かせる人もいるし、オーバーリアクションの人もいます。

音が鳴ることは仕方のないこととしても、それを気遣ってるかどうかはわかるものだし、そういうのが気になりだすとどうしても集中力は下がる。

オーバーリアクションは頑張って体を押さえつけてほしい。

 

それでも映画館に行くのは、やっぱり映画館で映画を観ることが好きだからです。

サブスクとかで良い映画に出合ったときと、映画館で良い映画に出合ったときとでは幸福感も違います。

エンドロールを噛み締めて、照明が明るくなり、現実に戻され、館内を歩きながら思いを馳せる。

 

ああ、良い映画だったなー。

 

そんな瞬間が僕はたまらなく好きなのです。

それさえも思い出になるとでも言えばいいでしょうか。

帰るまでが映画体験です、的な。

 

もちろんつまらない映画のときもあるけれど、それならそれでつまらなくたって構わない。

つまらないならつまらないなりにつまらないことを楽しめるから。

自分の中の鑑賞履歴の幅が広がる感じも好きですしね。

 

うん、年末年始の休みの間に何か観に行こう。

何かやってたかな。

 

おしまい