現実を思いゲームをやめた僕
僕達は、ありとあらゆる刺激がある昨今、刺激中毒になってはあるまいか。
というのも、刺激に慣れ過ぎるとより強い刺激を求めるのが人間という生き物なのだから、実は気を付けないといけないのではないかと思うのです。
それこそゲームというのは僕達人間の本能に訴えかけてくるような、まるで刺激の塊のようなコンテンツだと思います。
どうすればプレイヤーは飽きずに楽しんでくれるだろうか、というその試行錯誤は、どうすれば刺激的なものになるだろうかという考え方と同義でしょう。
その目的が仮に達成されてるとするならば、そのゲームは確かに面白いのだろうけれども、その反面、それより弱い刺激に人は反応しなくなってしまうのでは?という懸念が僕にはあります。
ゲームのような世界に慣れ過ぎると、もしかして現実は酷くつまらなくなってしまうのではないか。
ともするならば、現実をもっと楽しみたいのならば、刺激に対する心構えを改めた方がいいのかもしれません。
僕自身最近ゲームをやっていて、強いボスを倒した時の達成感に酔いしれましたが、同時に、同じような喜びって現実にどれくらいあるだろうかと考えました。
ゲームの世界をワクワクと冒険することだってそうだし、宝物を見付けたときの喜びもそう。
あまりにもこの世界に浸ってしまうと、もしかしたら感動できたであろう現実のイベントに心が動かなくなってしまうのではないか。
そんなようなことを思い、そっとゲームの電源を落としたのでした。
おしまい