友達にお手紙を書いて、もらった言葉

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前に友達3人と遊んだときです。

ご飯を食べて、車で少し遠くに出掛けて、ひとしきり遊んだあと「もう帰るか」となったときに、帰るはずが2時間くらい車の中で話し込んだことがありました。

その中ではくだらない話題もあったと思うけれど、わりかし真面目な話が多くを占めていたように思います。

 

その流れから、一人(A君)が仕事の悩みを打ち明けました。

これこれこうなんだけどどう思う?と、僕ともう一人の友達(B君)に話します。

僕はその話を聞いて自分なりの考えが浮かんだのだけれど、B君は僕より先に、僕とは異なる意見を自信満々に話し出しました。

 

それを聞いて、なるほどな、と思います。

でも僕はこう思うな、と思います。

 

思ったのだけれど、なかなか言葉が出ませんでした。

あまりにもB君がはっきり意見を言うものだから、ここで異なる意見を持ち出したら話の腰を折ってしまうかもしれないなと感じたからです。

 

でもどこかに隙間はないだろうか。

隙あらば僕もぶち込みたい。

 

今か、今か。

 

ところが、機会をうかがっている間にA君とB君の会話はどんどん進み、ついには僕が意見を言う前に、すっかり夜も更けり「流石にもう帰るか」となってしまいました。

 

……………

僕はそのことがなんだか気掛かりになって、帰った後も、なんなら翌日になってからもずっと一人で考えていました。

あのとき自分の考えを言うべきだったろうか?

A君が本気で悩んでいるのだとしたら、B君とは異なった意見も参考になるのだろうから、遠慮せず言うべきだったのではないだろうか。

でもB君のことも考えると、友達との会話なんていうのは楽しくできればそれでいいという側面もあるのだから、あそこでは腰を折らずに喋りたいことを喋ってもらうというのが最善であったようにも思われる。

僕が少し口をつぐんで済むのなら、それでいいのではないだろうか。

コミュニケーションなんていうのはそういうもんだろう。

そもそももう過ぎたことなんだし、うん、もう考えないようにしよう。

 

……………

と言い聞かせたのですが、心のモヤモヤが消えません。

やっぱりどうしても僕はA君に言葉を掛けてあげたくなったのです。

 

だから、お手紙を書くことにしました

と言ってもLINEによるメッセージだけど。

 

多分2000文字くらいのお手紙になったと思いますが、頭をひねりながら3時間くらい掛けて書きました。

どうしたらA君の悩みは解決されるだろう?

どうしたら僕の気持ちは伝わるだろう?

どんな言葉を掛けられたら嬉しいだろう?

そんなようなことを考えて書きました。

 

そうして、出来上がってから少し「本当に送ってよいものか?」「鬱陶しがられないか?」という躊躇があったものの、意を決して送ってみると、A君からも長文の返事が来ました。

 

「まっしーみたいな友達を持って幸せだ」と言ってくれました。

 

僕は心底送ってよかったなと思いました。

 

……………

今回改めて本格的にブログを再開させるに当たって、この出来事がとても大事なことのように感じられました。

僕は誰かのことを思って文章を書くと、いつまでも時間を掛けて書いてしまいます。

うーんうーんと悩んではいるけれども、その悩んでる時間すらも楽しいのです。

そうして出来上がって実際にそれを読んだもらうことに、非常に喜びを感じます。

お返事があるとなお嬉しいですが、なくてもそれはそれで構わない。

 

じゃあその気持ちを大事にしなくてはならないね。

と考えたときに、前回書いた「今読んでくれてる人の為だけに書く」という発想に至ったのです。

本当はそれで十分なはずなのに、これまでは高望みをし過ぎていたのかもしれません。

 

そうやって考えると、人生におけるヒントみたいなものは、もちろん本なんかを読んだりしても得られるものだろうけれど、自分自身の人生を振り返ってみるとたくさんあるのかもしれません。

自分は何をしていたら楽しいと感じるだろう。

何に幸せを感じるだろう。

そういうことを冷静に考えてみると、やるべきことが見えたりもするのかもしれませんね。

 

おしまい