本のジャケ買いに期待すること
本をジャケ買いしてみました。
『月とコーヒー』
ちょっと前に、本に関する本をパラッと立ち読んでみたときに、
「なんだか欲しくなったから買ってみた本がある。それが自分に理解できるか、意味があるかはわからないが、ただ欲しくなったから買ったという本が何冊もある」
というようなことが書かれていました。
もうそれがなんというタイトルの本だったかも定かではないんですが、理屈ではない何かこう心にグッと来る物って誰にでもあるよなー、なんて読みながら思いました。
それはとりわけ見てくれっていうものが大事になってきて、内容がどうであるかというのは究極どうでもいい領域です。
ともすると、やっぱり見た目って大事じゃん?って思うのです。
例えば車だって、「乗れればなんでもいい」っていう人ももちろんいるけれど、見た目がクソダサくてハイクオリティのものよりも、ちょっとクオリティが劣っていたとしても見た目にビビッと来る何かがあるものの方が欲しくなると思うんです(程度はあれど)。
『進撃の巨人』だって、どれだけ面白くたって「絵がヘタクソで読む気にならない」という人がいますが、それも一つの例だと言えます(それでも読むべきだと個人的には思うけど)。
今回この『月とコーヒー』は、タイトルと絵の雰囲気から思わず買ってみたのですが、自分の本棚だって好きな雰囲気の本がたくさん並んでいた方がきっとずっと気持ちがいい。
反対に、かつては必要だと感じて買った本が、今は心底どうでもよいもののように感じたりもして、そういう本はさっさと売ってしまおうと思っています。
そうやって、好きなものを着々と増やしつつ、好きではないものを減らすことによって、好きなものだけが揃っていく。
大方その本棚は、今の僕の心の中を表すものになるのかもしれませんね。
おしまい