嘘であれ本心であれ、いずれもよろしくない話
職場の後輩が仕事のミスをしました。
正確にはミスの現場を見たわけではないのですが、そこに彼以外いなかったので彼しかありえない。
でももしかしたら、何かしらが何かしらによって何かしらしたのかもしれない。
そんな一抹の懸念も感じたのだから、とりあえず僕は彼に尋ねてみることにしました。
「あれ?もしかしてこれいじった?」
しかし彼は言います。
「いや、いじってないです」
あんまりにもはっきり言うものですから、僕も「あれ?」と思って、その一抹の懸念があったりもするのか?なんて少し悩んでしまいました。
彼以外に考えられないんだが、彼はやっていないと言う。
じゃあ他に何か原因が考えられるだろうか、というと、どれだけ考えてみてもやっぱり何も思い浮かばない。
せいぜい可能性としてあるのは、怪奇現象くらいなものです。
周りにもそのことを聞いてみると「その状況は彼以外考えられない」と言います。
そうだよね。
でも彼はやっていないと言います。
でも彼しか考えられない。
あれ?
ともすると、2つの可能性があることになります。
まず1つは「彼が嘘をついている」ということです。
あまり考えたくはないですが、人間だもの、時にはミスを隠したくなるものです。
そしてもう1つの可能性は、「彼が自分でも気付かないうちにミスをしていた」ということです。
つまり彼は嘘をついているわけではなく、本当に純粋に自分の行いに気付いていなくて、無意識のうちの行動がミスに繋がったという可能性です。
なるほど。
いずれにせよ導き出されたことは、「どちらにせよよろしくないことだな」ということでした。
というのも、前者は言わずもがな、どんなミスであれ嘘をつくのはよろしくない。
後者であれば、自覚がないということなのでまた同じミスをするかもしれない。
よく注意してみておく必要があるなと思いました。
そんなようなことをぽやぽやと考えていると、ふと思い出したことがありました。
自分もミスがバレて、思わず嘘ついたことあったわ(笑)
あー、あるな。
人間だもの、そんなこともあるわな。
そんなことを思いました。
と言っても、それはまだ僕が若い頃の話です。
若けりゃ許されるのかと言ったらもちろん違いますが、でも僕も当時と比べて成長してますし、考え方ですとかなんだとか、これでも変わったつもりですので、今ならばそんなことは絶対にしないと言い切れます。
今振り返ると、なんであんなことで嘘ついたんだろうな、なんて思います。
ともすると、人ってなんのために成長するのかと言ったら、自分らしさを持つためと言いますか、自分の中に強い芯を作るために、いろいろなことを学び、いろいろなことを考えていくのだと思います。
彼はまだまだ若いですから、どんどんいろいろなことを経験してほしいものですね。
自分もまた然りです。
にゃむ。
おしまい