自然はお好きですか?
自然はお好きでしょうか。
僕は好きです。
僕が「自然好き」と自覚したのは、どうやら物心が付いてるんだか付いてないんだかわからないくらいに幼い頃だったようで、家族でキャンプに行ったときでした。
家族みんなで和気をあいあいとしてるところに、僕は一人トコトコと森の奥へと入っていったのだそうです。
それを見た母は当然心配して追いかけたらしいのですが、おもむろに立ち止まり、木々に囲まれながら僕はしみじみ言ったそうです。
「森っていいよねー」
何を感じ取って「いい」と言ったのかは、今となっては定かではないけれども、今でも「なんかいい」という感覚はあるので、森ってなんかいいんですね。
目に緑が溢れ、鼻に土の匂いが付き、耳にはサワサワと草木の揺れる音が響く。
人間はそういう環境で生きてきたであろうことを考えると、その場所が落ち着くことは至極当然のことのように思います。
君もきっとそうだと思います。
けれども、森には危険もいっぱいなので気を付けないといけません。
これはヘビです。
なんていうヘビかまではわかりませんが、とにかくヘビです。
ヘビったらヘビなんです。
うっかり踏んだらかわいそうなので、気を付けなければいけません。
森には時折、人工物が現れます。
自然が大好きな僕でも、自然にまみれた人工物にはうっとりで、目がありません。
人工物がドカンと置いてあるのはそこまで魅力を感じないけれど、こんな風にまるでラピュタのように人工物に自然が生い茂っている様を見るのはとても好きです。
まあ言うほど茂ってないですが。
図。
何を言わんとしてるのかわからないけれど、きっと掘ったら続きの字が出てくると思うから、今度一緒に掘りに行こうか(にっこり)。
きっと図星とかなんじゃないかな。
町並みです。
ここから見える一帯も自然だったことを考えると少し複雑な気持ちになるけれど、そのおかげで今日の快適な暮らしがあることを考えると、やっぱりありがたいことなんだなーと思うと同時に、だからこそ自然のありがたみもわかるんだよなーなんて思います。
RADWIMPSの曲に『遠恋』という曲があります。
要するに「ずっと一緒にいるよりも離れた方が君の大切さがわかるんだ」みたいな歌だと思いますが、自然のありがたみと文明のありがたみも似たようなものであると思います。
自然だけじゃあ過酷だけれども、文明ばっかりじゃあ味気ない。
欲張りな僕はどっちも楽しみたい。
だからこうしてたまにフラッと茂みに入り、散策するのでした。
と言っても人が通った道しか通らないので、僕はズルイ男です。
というわけで、命を掛けて先人を切ったご先祖様達に、一緒に感謝しましょうか。
いい?
(せーの)
ありがたや、ありがたや。
言った?
おしまい