子供は不思議に夢を見る

f:id:model_ico:20210512223506j:plain

最近は、朝にぬくっと起きて、パソコンをカタカタすることが多いです。

6時くらいに自然と目が覚めて、布団の中でボケーっとしながらいろいろ考えて、何かブログに書くようなことが思い付いたらそのままパソコンを付けて書き始めます。

 

今日はそのルーティンとは違った形になり、今はもう夜の10時です。

良い子はもう寝る時間なので、良い大人な僕も少し眠いです。

 

僕がまた実家に住んでいた小さいころ、大体夜の9時に就寝するのが決まりでした。

決まりというか、子供達は9時に寝なさい、というのが親の要求です。

 

9時になって僕は眠気を感じていたかは定かではありませんが、従順でいたいけな僕はちゃんと9時に床に就くのでした。

兄弟3人で3段ベッドで仲良く寝てたので、やいのやいの言いながら、いつの間にか眠りにつくというのが日常です。

 

しかしあれはいつだったでしょうか。

確か小学6年生くらいだったと思いますが、当時僕は兄の影響でダンスに興味を持っていて、「明日は早起きして一人こっそりダンスの練習をするぞ!」と思ったのです。

みんながいる前で練習するのは恥ずかしいからね。

 

だからその日は早くに寝て明日に備えようと考えたわけです。

多分8時とかそれくらいだったかな。

 

だけれどもね、一向に眠れないのです。

寝よう寝ようと思えば思うほど、眠れないのです。

 

どうしてだ。

 

なんでだよ。

 

いつもならちょっと横になっただけで眠るくせに、なんで早く寝ようと思った日に限って眠れないんだよ。

 

そう思った僕は、自分への怒りと悲しみに打ちひしがれ、号泣しました。

そう、お布団の中で一人こっそり号泣したのです。

 

いや、こっそり号泣っていうのもおかしいですが、とにかく、あの時の状況と気持ちは今でも忘れません。

 

12月24日になると、サンタクロースがプレゼントを届けに来てくれます。

不思議と彼は僕のほしいものを知っているのだけれど、照れ屋だからなのかな、不思議と姿を現しません。

直接僕にプレゼントを渡してくれようものなら、僕だって直接お礼を言えるのに。

 

25日、朝目が覚めると、布団の足元だったり、時には枕の横にだったりにプレゼントが置かれていました。

 

「本当に来た!」

 

あの瞬間に味わえる得も言えぬ幸せは、あの時にしか味わえないような気がします。

幸せ一杯に溢れている状況はいくつもあれど、瞬間的な幸福感はきっとあれが一番だと思います。

 

どうしてサンタさんは僕のほしいものがわかったんだろう?

どうやって届けてくれたんだろう?

現実で不思議を目の当たりにした子供は、まだこの世界に夢を見ます。

 

映画『ジュラシック・パーク』を見て、恐竜に憧れたりします。

空き地に穴を掘ってみて「恐竜の化石が出てきたらなんて名前を付けよう」だなんて、来たる時に備えて準備します。

 

雪玉を作って、冷凍庫に入れて、夏まで持たせようとしたりもします。

けれども、不思議と雪玉はいつの間にかなくなっていて、子供ながらに「おかしいな」と思います。

どうして冷たい場所に置いておいたのになくなるのかな?

 

コーヒーの粉とミルクの粉を僕のマグカップに入れて横に振ってみると、2種類の粉が上下に分離します。

これは凄い!大発見だ!と思います。

 

お風呂から出てきたら鏡が曇っているけれど、ドライヤーを吹きかけると曇りが晴れていきます。

なんだかわからないけれど、これで見やすくなるぞ!

 

僕達には知識欲というものがあって、様々なことを学んでいき、世界を知ります。

それは必要なことだし、とても素晴らしいことだとも思うけれど、知らないときにしか見れない夢もあるんだろうなって、夜10時から思いを馳せてみました。

 

宇宙ってどうなってるんだろうなー。

 

おしまい