僕が電子書籍ではなく紙の本で読書する理由

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多分恐らく、いやきっと、「紙の本」Kindleをはじめとした電子書籍のどちらで読書をするべきか、ということに悩んでいる人は多いと思います。

僕も読書をしていくにあたってどっちがいいだろうか?ということには結構悩んだし、実際メリット・デメリットというのも調べてみたのですが、明確な答えは出ませんでした。

どちらにも良いところがあるし、どちらにも悪いところがある。

 

でも今ははっきりと「よし、紙の本で読書していこう!」という思いを抱いて、紙の本を買っていくことにしています。

 

ではどうして僕は電子書籍ではなく紙の本で読書していくことにしたのか。

理由は3つあります。

 

1.立体性

1つ目は、「紙の本」はこれまで読んだ本を立体的に捉えることができるからです。

 僕はできるだけなんでも心に留めておきたいと思うタイプなのですが、読んできた本も一緒です。

「これだけの本を自分は読んできたんだ」というある種の達成感みたいなものを覚えたいと思っています。

 

でも電子書籍ではそれをなかなか感じることができません。

これまで読んできた本を画面に表示させようと思ったとしても、一画面に表示できる冊数には限界があります。

あまり使いこなしてはいませんが、どれだけ表示を小さくしたところで、せいぜい10冊程度が限界なのではないでしょうか。

全てを確認しようと思ったら、パッパッと画面を切り替えなければなりません。

 

一方、リアルで紙の本を手にすれば、一目瞭然です。

本棚に並べられた本を視界一杯に把握することができますし、背表紙からその本の内容を思い出すこともできます。

つまり、思い出が形として残るのです。

 

それどころか、我々人間は空間で物を把握することができるので、その数の限界はないとも考えています。

例えば図書館には数万、数十万という数の本が蔵書されていると思いますが、全てが一つの建物のどこかしらに置かれていることにロマンを感じますし、それには圧倒的なパワーを感じます。

一目で確認することはできないけれど、「そこにある」ということはイメージができるわけです。

そして、実際それだけの数の本を自分が所有するとは思いませんが、僕が本を買って読めば読むほどに、僕の本が置かれているその部屋にも似たようなパワーが帯びるであろうと期待しているのです。

 

電子書籍はどうしてもこの空間、つまり「立体的に捉える」というのが難しいように思います。

実際姿形がないですからね。

 

2.利便性

紙の本を選ぶ2つ目の理由は、パラパラめくれるという点です。

 本というのは1回読んで終わり、ではないと考えています。

必要に応じて「ちょっとあの部分読み返しておきたいな」と思うようなことがあったり、そもそも「この本どんなこと書いてあったっけ?」なんてこともあったりすると思います。

そういうときに、紙の本はすぐにそれを手に取ってパラパラとめくることができますから、確認の利便性が非常に高いのです。

 

電子書籍だと、まず目的の本を探すのも面倒臭いし、それを開いたとしても目的のページがはてどこにあったかな?と探すのもまた面倒が臭い、ぷんぷん臭う。

 

また紙の本は、画像などが差し込んであったとしても、1ページでそれを把握することができますし、仮に別のページにあったとしてもペラペラとめくることができます。

それが1ページ前であろうと、100ページ後であろうと、指を挟んでおけば済みますからね。

一方、電子書籍の場合、(マンガベースでない限りは)画像と文章が一緒に表示されることはないし、その画像を確認するために画面をいちいち切り替えるのに大変なストレスを感じます。

 

この点も実際に試してみて感じた大きな違いです。

 

3.思い出として

最後に3つ目は、読書を「体験したい」という思いがあるからです。

読書というのは、何も知識を得ることだけが目的なのではなく、「読書をする」という体験でもあると僕は感じています。

本を手に取って買って、ページをめくるという運動を持ってして読書する。

まるで著者の声が本に宿っているようで、僕達はそれに耳を傾けている。

 

これが電子書籍だと、確かに書いてある内容は紙の本と一緒なのだけれど、なんだか知識だけを拾っているような感覚があります。

情報だけを吸収して、それが思い出には残らない。

だとしたら、それはインターネットで検索して調べればよかった内容なのではないか?という気さえしてきます。

 

それはまるで旅行みたいなものです。

例えばどこかの観光地に行くとした場合、そこがどんな場所でどんな景色が広がっているのかは、調べれば簡単にわかります。

写真だって出てくるし、動画だって出てくるでしょう。

文章で旅行の思い出を語ってる人もいるだろうし、現地の人の情報だって出てくるかもしれない。

 

それでも僕達(少なくとも僕)は、自分の足でその場所に行って、肌でその場所を感じ体験したい。

にんげんだもの、それが重要だと思うのです。

 読書も、紙の本を手に取って読むのは「体験」だけれど、電子書籍で読むのは「知識」として僕は認識しています。

 

「知識の何が悪い」と考える人もいるでしょう。

旅行だって「わざわざ行かなくても調べればわかるじゃん」という人もいると思います。

だからこれは単純な好みの問題ですね。

僕はそうは感じない、ということです。

 

まとめ

さて、僕が紙の本を選ぶ理由は以上になりますが、もちろん電子書籍のメリットもたくさんあると思います。

どれだけ買っても場所に困らないし、持ち運びだって便利です。

一つKindleでもカバンに忍ばせておけば、そこには数百冊、数千冊の本だって持ち運べることができるでしょう。

 

その両者のメリット・デメリットを天秤に掛けた結果、僕は紙の本を選ぶことにしたのです。

要するに最後の決め手は「好み」の問題だと思います。

どっちにも譲れないところがあるでしょうから、後はもう自分がどうしたいか。

僕はどちらも試してみた結果、紙の本の方が圧倒的に肌に合ってると思ったから、紙の本を選ぶことにしたのでした。

 

参考になれば幸いです。

 

おしまい